INTERVIEW

新聞の影響力に誇らしさ。良質な紙面を確実に届けるべく、工場の安定稼働に日々奔走

新卒入社印刷技術生産技術

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YUKA.T

制作局 工程統括部

2021年入社/理工学研究科電子システム専攻

入社のきっかけ

地元紙に掲載された小学6年、
地域の反響を実感。メディアに興味

 京都府の小さな町で育ちました。小学6年生の時、終戦の日に町内で開かれた式典で、平和学習で広島を訪ねた感想文を読み上げました。地元紙が取材していて、記事が写真付きで掲載されました。「新聞読んだよ」と地域の多くの方から声をかけられたんです。照れくさくて、何だか誇らしかったのを覚えています。新聞の影響力の大きさを感じ、メディア業界に興味を持ちました。
 理系の素養を生かせる技術職を志望し、在京の新聞社やテレビ局のインターンシップに大学院の時に参加しました。そのなかで読売の雰囲気が最も良いと感じました。学生から社員に話しかけやすかったし、社員同士で和やかに雑談しているのも好印象でした。たくさんの社員から体験談を聞いたので、どの部署に配属されても何らかの形で新聞に関われるとわかりました。配属に不安はなかったですね。
 就職後、入社5年以内のメディアエンジニア(ME)の離職率がゼロだと知りました。職場はみな良い人だし、休暇制度など福利厚生も充実しているからだと納得しました。

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携わる業務内容

工場設備の整備更新の
マネジメントに尽力

 読売新聞は全国30工場の印刷拠点があります。工場内には、新聞を印刷する高さ10m近い輪転機がいくつも設置され、「巻取(まきとり)」と呼ばれる巨大なロール紙(重さ1tあります)を運ぶ無人搬送車(AGV)や、新聞を販売店ごとに束ねる梱包機器などが並んでいます。私は、工場内の様々な機械の整備や更新のマネジメント(管理)に携わっています。休刊日を除き、朝刊、夕刊と毎日動きますので、修理やメンテナンスが欠かせません。私の役目は、機械メーカーや、紙、インキなどの印刷資材メーカーなどと印刷工場との間に入り、作業内容の検討やスケジュールを調整することです。今日もどこかの工場で何かしらの作業を行っています。
 入社後ほどなくして、1人で工場へ出向き、工事に立ち会いました。対象の機械の役割が最初はわからず戸惑いましたが、機械メーカーや工場のみなさんが親切に教えてくれました。通いながら少しずつ知識を増やし、徐々にみなさんと良い関係が築けました。

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やりがいと課題

大きな予算が動き、
若手に裁量。
機能開発の提案も

 若手の仕事の裁量が大きいです。機械メーカーから工事の見積もりを取ったり、案件によっては価格交渉を任されたりします。小さい工事で数十万円から数百万円、新しい輪転機への大掛かりな更新工事だと数十億円規模に上ります。自分が携わる仕事でどれほどの予算が動くのか早いうちから学べますし、責任ある仕事を担っているのだなと実感できます。
 北海道から九州まで工場がありますので、毎月何度も出張しており、様々な人に出会えます。入社1年目で200枚の名刺を使い切りました。陽気な技術者やメーカーの方とたわいもない会話で盛り上がったり、出張先で終業後に会食したりして交流を深めました。
 2022年度の日本新聞協会新聞技術賞を受賞した輪転機の自動運転機能「Auto-Pilot-Printing(オートパイロットプリンティング、APP)」など、工場設備の機能改善にも携わっています。「こんな機能を追加してはどうか」と機能開発のアイデアを出すチャンスがあり、やりがいを覚えています。

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読売の未来、技術者としての目標

「あなたが言うなら
間違いない」。
信頼される技術者に

 発行部数世界一の読売新聞ですが、印刷できなければ、記者が書いた記事を読者へ届けられません。新聞を毎日確実に発行するため、重要な仕事に当っているなと日々感じています。
 新聞業界を取り巻く環境は厳しく、工場設備の縮小を余儀なくされる全国紙や地方紙も出てきました。このため、読売の印刷拠点で他紙を受託印刷するケースもあります。
 地方紙に自分が掲載されたのが新聞社志望のきっかけだったこともあり、他紙も含めて、全国で新聞発行のネットワークを維持するのが重要だと思いますし、ビジネスの可能性が広がると考えています。
 これからもメーカーや工場の方とやりとりを重ね、信頼関係をさらに築いていきたい。APPを始め、技術に関する勉強も日々続けます。自分で言うのは恥ずかしいですが、提案やお願い事をしたときに、「あなたが言うなら間違いない」と信頼されるMEを目指したいです。

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ある日のスケジュール

オフの日

  • 月に1回はネイルサロンへ行きます。ふと目に入る爪がお気に入りのデザインだと仕事中でも幸せな気持ちになります!ある工場の事務所にネイルアートが好きな方がいらっしゃるので、お邪魔するたびに見せあっています。

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