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パリ五輪の熱気を技術で伝える

 

 

 こんにちは!読売新聞制作局のメディアエンジニア(ME)・河原一喜です!

 夏季五輪パリ大会(パリ五輪)が閉幕しました。32競技・329種目で熱戦が繰り広げられ、日本勢が積み上げた金メダルは20個。他国開催では史上最多の獲得となり、大いに盛り上がりましたね。

  現地の熱気を伝えるため、読売新聞は約30人の現地取材団を結成。私も約50日間、日本から1万km離れたパリへ出張し、記者やカメラマンが使う通信ネットワークの構築に取り組みました。

【写真1】 競技会場のネットワーク状況を確認

 日本との時差は7時間。朝刊・夕刊の紙面掲載だけでなく、インターネット上で競技結果を即座に発信するには、記事や写真などのデータをやりとりする高速回線網が必須です。私たちMEの出番です。

 具体的には、各競技会場と記者らの取材拠点であるMain Press Center(MPC)を高速回線で接続し、大量のデータをリアルタイムで転送できるシステムを構築しました。また、MPCに集まる写真や記事に直接、東京本社編集局のデスクがアクセスできるようにして、ウェブ上や紙面に素早く掲載する仕組みを整えました。

【写真2、3】 MPCの様子。報道各社の取材拠点です

 取材環境の構築で特に力を入れたのが、競技場の天井やプールの水中に設置した遠隔カメラです。MPCに設置したモニター画面に映像をリアルタイムで転送し、リモートで撮影します。オリンピック組織委員会の技術者たちと1年にわたって打ち合わせを重ねました。水泳の日本代表選手の水中写真が紙面に大きく掲載され、プロジェクトを達成した感慨に浸りました。

 大会後はパリ市内を周遊し、仕事以外でも見聞を広める貴重な機会となりました。

【写真4】凱旋門にて

 10、11月には、より具体的にMEの仕事をお伝えするイベント「読売Collegeメディアエンジニアコース」を開催します。総合メディア企業のMEに少しでもご興味がある方、気軽にご参加ください。パリでの出来事もお話しします。お待ちしています!

 イベントへのご応募はこちらから。

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