COLUMN
自ら可能性を狭めない―入社1年目を振り返る(下)―
渡辺 真子
メディア局 企画開発部(2023年入社)
成澤 祐
メディア局 企画開発部(2008年入社)
【入社後の苦労】
成澤)渡辺さんは4月で入社丸1年を迎えました。これまで特に苦労した話はありますか。
私の場合だとネットやテレビ、ラジオに記事などの素材を配信するシステムの更新など、責任の大きい長期プロジェクトに携わった際、いかに手間を惜しまず運用部署や開発チームと情報共有できるかが肝だと思いました。
プロジェクトが進むにつれて仕様が変わることはよくあるのですが、迅速に変更点を共有するなど、コミュニケーションを取ることがリスク回避の鍵だと学びました。
渡辺)全部の仕事が大変でしたが、最初はIT系の専門用語が分からず会議についていけず、特に苦労しました。「分からないことが分からない」状態でした(笑)。まずは用語をメモして、会議後に意味を調べるところから始めました。毎日学ぶことだらけで新鮮で、あっという間の1年でした。
成澤)わからずに放置するのが一番よくないですよね。結局は全部自分に跳ね返ってきます。先輩の立場としても「そんなこともわからないの」とは決して言わず、丁寧に指導しています。
渡辺)質問の仕方も工夫しています。「コーディングでこういうエラーが出て、対処法がわからないのですが」などと、具体的にどこで困っているのかを尋ねるようにしています。 先輩からは、バグや問題をすぐ声に出せる健全なチームを目指そうと言われていて、何か不安なことがあればすぐに声を上げるようにしています。本当に心強いです。
成澤)プログラミングは一人だけで進めるものではありません。共同開発している社内外のメンバーを頼ることもできます。私たち企画開発部の仕事は内製開発などのプログラミングオンリーではなく、システム開発(更新)のプロジェクト管理も主な業務です。社内外での調整力が求められます。
デジタルサービスは近年、一度サービスやアプリをリリースした後も、顧客の反応を見ながら改良を加える開発手法が主流です。臨機応変にサービスをアップデートしていくには、社内外の連携が欠かせません。
【成長した点】
成澤)この1年間で自身の成長を感じる点はありますか。
渡辺)先ほどお話したYOLのインフラリニューアルの仕事で、最初はわからないことが多過ぎて私1人で作業ができず、先輩の作業を隣でみて、手順をメモするだけでした。
ですが、クラウドサービスを提供するAWSジャパンと共同開発に取り組むなど研修と実務を経験し、共同開発の約2か月後には私1人で行える作業の幅が大きく広がったのが、何よりも嬉しかったです。
初級者向けではありますが、クラウドの知識に関する資格も取得しました。体系的に勉強できて、合格という目に見える形で成果が出たのは嬉しかったです。
【大切にする価値観】
成澤)仕事上で大切にしている価値観やポリシーはありますか。
渡辺)就活では、最初から業種を絞り過ぎず、広い視野でアンテナを張っておいて良かったなと今になって思います。同じように、業務も何でも興味を持って取り組むのが良いと考えています。興味の有無で仕事を選り好みしていると、自分の可能性を狭めてしまうと思うからです。
1年目は何でも経験だと思って取り組みました。2年目もこの姿勢を忘れずにいたいです。
【目指すME像】
成澤)私自身は、「縁の下の力持ちになりたい」とエントリーシートに書いていた。渡辺さんはどんなMEを目指しますか。
渡辺)大きな目標ですが、いずれは新規事業を提案したいです。自分でサービスを作って、その結果まで追っていくようなMEになれたらなと。同じチームの先輩で事例はあるし、メディア局全体で新規事業を提案する機会も年に1回あるようなので、決して夢物語ではないと思っています。
まずは目の前の仕事に集中して、できることを一つひとつ増やしていくしかないとも思っています。
成澤)デジタル系のサービスは割とスモールスタートしやすいです。予算や費用、スケジュールとの兼ね合いはありますが、細かい改善や「こういうアプリを開発すると良いのではないか」といったアイデアをまずは発信することを期待しています。