COLUMN
自ら可能性を狭めない―入社1年目を振り返る(上)―
渡辺 真子
メディア局 企画開発部(2023年入社)
成澤 祐
メディア局 企画開発部(2008年入社)
【MEを目指すきっかけ】
成澤)学生時代を振り返りつつ、読売新聞社のMEを目指した経緯を教えてください。
渡辺)もともとは週10冊本を読むほど国語好きな子どもでしたが、中学生の頃に冬の夜空に輝く「オリオン座」のスケールと美しさに感動し、宇宙や地球について学びたいと思い理系に進みました。
大学、大学院では情報理工学を専攻し、「地震予測」を研究しました。修士はそれに加えて、フランスの国立研究機関に短期留学し、雷の発光現象も調査しました。
就職活動を始める頃には漠然と「広く世の中の役に立つ仕事がしたい」と思うようになり、新聞発行も一種の「公共インフラ」ではないかと考えました。
読売の会社説明会で「MEの技術でグループ全体の困りごとを解決する」と聞きました。報道だけでなく、医療、文化、レジャーなど、事業内容の幅広さに惹かれました。
どの社員も熱心に楽しく仕事をしている様子がみえ、一緒に働く未来像を描けたのが決め手となりました。
【就職活動で学んだこと】
成澤)入社すると、想像以上に自社中心の視野になります。その点、幅広い業種・職種を知れるのが就活のメリットですよね。就活を通じて学んだことはありますか。
渡辺)色んな企業の内部(オフィス等)に入り、話を聞いて回れるのは就活生の特権ですよね。私は当初、金融機関や地方自治体といったインフラ系のエンジニアのほか、国の研究開発支援機関を中心に業界研究していました。
就活をする中で、面接は個人対個人の「会話」なんだと気付いたことが印象に残っています。最初は不安でしたが、何か素晴らしい発言をしようと気負うのではなく、肩肘張らずに自然なコミュニケーションを心掛けるようになり、苦手意識が薄れていきましたね。この気づきは社会人になった今も、活きています。
【仕事内容】
成澤)今取り組んでいる具体的な仕事を教えてください。
渡辺)読売新聞オンライン(YOL)のシステムリニューアルに携わっています。システムのインフラが更新時期を迎えたのに合わせて、サイトの使い勝手やセキュリティー、メンテナンスの利便性を向上させよう――というのが大きな目的です。
私はサイトの利便性をあげるための機能追加や、災害時にも強いインフラの構築を担当しています。YOLのユーザーがより使いやすいように、五輪や選挙の特設ページを作る仕事もあります。小さい機能の追加だと、自らどんな仕組みにするのかゼロベースで考えて構築します。
成澤)就活生から「プログラミング経験は必要ですか」とよく聞かれますが、どうですか。
渡辺)私は情報系の学部だったので、授業や研究で使っていました。ただ、実務(ビジネス)用のプログラミングは学んでいないに等しかったです。入社後に研修があり、一から学べる環境になっています。文系出身でも大丈夫なよう、基礎からじっくり教えてくれますので、安心して大丈夫です。
【仕事の醍醐味】
成澤)私のキャリアを振り返ると、入社後、記事や広告など紙面出力システムに関わる部署からはじまって、入社7年目でYOLに記事や画像素材を配信するシステムの担当になりました。当時はデジタルに関する経験も浅く、「何もできない、わからない」とおろおろしていました…。
渡辺)先輩にもそんな時期があったのですね…!
成澤)もちろんありましたよ(笑)。苦労は絶えなかったですが、LINEやSmartNewsに初めて読売新聞の記事が配信され、「おおすごい!」と感動した日が忘れられないです。デジタル系はすぐに結果が見えるのが良いですよね。
渡辺)自分が関わったサービスがネット上に公開されると、家族に「これ私が作ったんだよ!」と自慢したくなります(笑)。そこがわかりやすく面白いかなと。